トイレ収納棚をDIY|扉上に設置して5年使った寸法と注意点

トイレの扉上に設置したDIY収納棚の実例
幅750×奥行250mmの扉上収納棚を約5年間使った実例

収納がないトイレに棚を付けたい時はどこに設置する?
これから解説するのは我が家のトイレの設置棚です、狭いトイレでも通路と掃除のしやすさを残せる方法です。

余っていた白い棚板を使い、トイレの扉上に幅750mm、奥行250mmの収納棚を作りました。
製作から約5年たちますが、今のところ棚板の反り、ぐらつき、ビスの緩み、収納物の落下は起きていません。

ただし、棚板の高さが約2240mmあるため、誰にでも使いやすいといわけではありません。
あと設置時には壁下地、固定方法、収納物の重さ、落下防止まで確認したうえで作る必要があります。

  • 実例の棚板は幅750×奥行250×厚さ18mm
  • 左右2本の受け桟と扉枠で棚板を支える構造
  • 余り材を再利用したため材料費は実質0円
  • 高い棚では使いやすさと頭上からの落下対策が必要
トイレ扉の上に取り付けた白いDIY収納棚
トイレの内側から扉上の棚を見た状態です。
トイレットペーパーや清掃用品を収納し、約5年間使用しています。

収納がないトイレで扉上を選んだ理由は?

扉上を選んだ一番の理由は、床へ収納家具を置かずに済むことです。
もともと狭いトイレなので、床を空けたまま収納量を増やせる場所を探しました。

床置き収納を増やすと掃除の邪魔になりやすい

床へラックや収納箱を置けば簡単に収納を増やせます。
ただ、トイレが狭い場合は足元が窮屈になり、床掃除のたびに収納家具を動かす手間も増えます。

今回のトイレでは、便器の横へ大きな収納家具を置かず、扉の上に棚を設けました。
入口から便器までの床面を広く残せるため、収納を増やしても圧迫感が出にくい形です。

床置き収納を置かず通路を確保した細長いトイレ
入口から見たトイレです。
床置きの収納棚を増やしていないため、通路と掃除する場所を確保できています。

扉上なら使っていない空間を収納に変えられる

トイレの扉上は、普段の動作では使わない空間です。
扉を開いた時の上端と棚板がぶつからず、収納物を置く高さも取れたため、この場所を選びました。

一方で、扉上ならどの家でも作れるわけではありません。
左右の壁の間隔、扉枠の位置、天井までの高さ、換気設備、照明の位置を先に確認してください。

5年使ったDIYトイレ収納棚の寸法と構造は?

実際に作った棚は、幅750mm、奥行250mm、厚さ18mmです。
左右の壁へ約20mm角の受け桟を1本ずつ付け、棚板の後ろ側は扉枠の上へ載せています。

確認項目 実際の寸法・状態
棚板の幅 750mm
棚板の奥行 250mm
棚板の厚さ 18mm
床から棚板下面まで 約2240mm
左右の受け桟 約20mm角を左右に1本ずつ
ビスの本数 壁への固定4本、棚板への固定4本、合計8本
後ろ側の支え 棚板を扉枠の上へ載せている
現在の収納物 合計10kg未満。棚の耐荷重を示す数値ではない
材料費 余り材を使ったため実質0円
幅750mm奥行250mmの扉上トイレ収納棚の寸法と支え方
実測値をもとにした棚の概略図です。
位置関係を説明するための図で、正確な縮尺ではありません。

奥行250mmで日用品を置ける広さになった

奥行250mmあれば、今回使っているトイレットペーパーの袋、清掃用品、交換用品を置けました。
奥行を深くしすぎると、頭上へ張り出して見えたり、奥の物が取りにくくなったりします。

棚の奥行は、収納したい物を先に並べて決めるのが確実です。
棚板を買う前に、トイレットペーパーの袋や収納ケースの実寸を測り、手前へはみ出さないか確認してください。

奥行250mmのトイレ収納棚に置いたトイレットペーパーと清掃用品
現在の収納状態です。
載せている物の合計は10kg未満ですが、この数値を棚の耐荷重として使うことはできません。

高さ2240mmは収納量より取りやすさを確認する

棚板下面まで約2240mmあるため、日常的に何度も出し入れする場所には向きません。
わが家では家族が踏み台を使う運用にはせず、必要な物は私が取っています。

高い場所は床を広く使える反面、手が届きにくくなります。
家族全員が使う物を置くなら、身長、手の届く範囲、安全に踏み台を置ける場所まで確認してください。

実例の高さをそのまま採用しないでください。
収納物が取れない高さへ作ると、毎回無理に手を伸ばしたり、不安定な物へ乗ったりする原因になります。

余った棚板を使ったトイレ収納棚はどう作った?

作業の流れは、収納物と設置場所を決め、棚板と受け桟を切り、下地を確認して固定する順番です。
施工途中の写真は残っていないため、ここでは現在の完成状態と当時の記憶から確認できる範囲を説明します。

必要な材料と工具を先にそろえる

同じような固定棚を作る場合に必要になる物は、次のとおりです。
壁の材質や使う棚板によって、ビスとアンカーは変わります。

  • 設置場所に合う棚板
  • 棚板を左右から支える受け桟
  • 壁下地に合うビス
  • 必要な場合だけ、壁材に対応したアンカー
  • メジャーと鉛筆
  • 水平器
  • 下地探し
  • ドリルドライバーまたはインパクトドライバー
  • 木材を切るノコギリ、またはホームセンターのカットサービス

今回の棚板は、別の製作で余った白い化粧棚板です。
受け桟も棚板を切った時の端材から約20mm角に取り、材料を新しく購入しませんでした。

切断面を見ると、細かな木片を固めたパーティクルボード系の芯材と思われます。
ただし、製品名や正確な材料区分は残っていないため、パーティクルボード製だとは断定しません。

棚板の寸法は扉と収納物から決める

最初に左右の壁の間隔を測り、棚板を入れられる幅を確認します。
壁が完全に平行とは限らないため、手前側と奥側の両方を測ってください。

次に、扉をいっぱいまで開き、棚板や受け桟へ当たらない位置を決めます。
棚の幅と奥行だけでなく、扉の上端、ドアクローザー、換気口、照明との間隔も確認します。

トイレの扉を開けた状態で確認した扉上収納棚との間隔
扉を開けて、棚板と干渉しないことを確認した状態です。
棚を付ける前に、扉が動く範囲を最後まで確認します。

受け桟を水平にそろえて壁へ固定する

左右の壁へ約20mm角の受け桟を1本ずつ付け、棚板を載せる高さをそろえました。
受け桟1本につき壁へ2本のビスを使い、左右で4本固定しています。

端の位置には壁下地があったと記憶しており、そこは下地へ直接ビス留めしました。
下地がない位置では石膏ボードアンカーを使っています。

ただ、使用したアンカーの製品名と種類は残っていません。
アンカーごとに対応する石膏ボードの厚さ、施工方法、使用できる荷重が違うため、同じように見える製品を選んで取り付けないでください。

トイレ収納棚を支える白い約20mm角の受け桟と固定ビス
棚板と同じ材料から切り出した受け桟です。
壁へ固定するビスと、受け桟から棚板へ固定するビスが見えます。

棚板を受け桟と扉枠で支える

棚板を左右の受け桟へ載せ、受け桟から棚板へ片側2本ずつ、左右で4本のビスを使って固定しました。
壁への固定と合わせると、左右の受け桟に使ったビスは合計8本です。

棚板の後ろ側はトイレ扉枠の上へ載っています。
棚の奥にも補強用の桟木が1か所ありますが、主な棚受けとして使っているのは左右2本の受け桟です。

当時使ったビスの長さは正確に残っていません。
棚板から先端が突き出ない40mm以下のビスだったと記憶していますが、これを購入寸法としてそのまま使わないでください。

必要なビスの長さは、棚板と受け桟の厚さ、壁下地へ届かせる長さ、アンカーの指定で変わります。
特に棚板側は、ビスの先端が上面へ抜けないことを実物で確認します。

トイレ収納棚の左右の受け桟と奥側の補強用桟木
棚板を外さずに確認できる範囲の固定部分です。
左右の受け桟が棚板を支え、奥側の短い桟木は補強として付けています。
ヨシのワンポイントアドバイス

棚板を壁へ付ける時は、棚板より先に受け桟の水平を合わせます。
左右の高さがずれたまま棚板を固定すると、収納物が傾くだけでなく、棚板やビスへ無理な力がかかります。

L字型の棚受け金具を採用しなかった理由

結論から言うと、棚板が壁から壁まで届く寸法なら、L字金具に頼らなくても両端の受け桟だけで支えられます。
今回の棚板は幅750mmで左右の壁までちょうど届いたため、金具を使わない方法を選びました。

L字金具は強度と見た目の両方で不利になりやすい

L字型や三角形の棚受け金具は、棚板の下から壁へ向かって片持ちで支える形になります。
この構造は、両端を壁で受ける今回のような方法に比べると、同じ棚板でも強度を出しにくいと感じています。

見た目の面でも、扉上のように見上げる位置に棚を付けると、金具の存在が下から丸見えになります。
今回の設置場所は、トイレへ入った時に自然と視線が向く位置でもあったので、金具が目立つ納まりは避けたいと考えました。

それでもL字金具が必要になる場面はある

棚板の長さが左右の壁の間隔より短く、壁の途中の空中へ棚を取り付けるしかない場合は、両端を壁で受ける方法が使えません。
この場合はL字金具を壁へ固定し、棚板を片持ちで支えるほかに方法がなくなります。

私自身、L字金具そのものを否定しているわけではありません。
強度も見た目も、両端を壁で受ける方が有利だと考えているだけで、棚板が壁まで届かない場合の最終手段としては、L字金具を使う判断も妥当だと思います。

受け桟とL字金具、どちらを選ぶかの目安
棚板の両端が左右の壁まで届くなら、受け桟で両端を支える方法を優先してください。
壁の間隔より棚板が短く、途中の壁面へ取り付けるしかない場合だけ、L字金具の使用を検討してください。

約5年使って分かった良かった点は?

トイレ扉の上に設置した白い棚板
扉上に設置した白い棚板と壁際の様子です。

一番良かった点は、床を狭くせず、日用品をまとめて置けたことです。
余り材を使えたため、材料費をかけずに収納を増やせました。

この使用例では反りやぐらつきが出ていない

製作から約5年たちますが、棚板の反り、ぐらつき、ビスの緩みは確認していません。
地震や扉の開閉で、収納物が動いたり落下したりしたこともありませんでした。

ただし、これは今回の住宅、壁下地、固定方法、収納量で使った結果です。
別の壁へ同じ寸法の棚を付けても、同じ安全性になるという意味ではありません。

余り材なら費用を抑えて作れる

今回の材料費は実質0円でした。
ほかの製作で余った棚板を使い、受け桟もその端材から作れたためです。

棚板を新しく買う場合は、棚板だけでなく、カット代、ビス、アンカー、塗装や木口処理まで含めて比べます。
木材の購入先とカットサービスの考え方は、DIY木材が安いホームセンターの選び方でも詳しく説明しています。

作業時間もほとんどかかりませんでしたが、正確な時間は記録していません。
初めて作る場合は、下地探しと水平調整に余裕を持ってください。

約5年使って分かった使いにくい点は?

扉上収納は床を広く使えますが、高さとほこりが弱点です。
使う人と収納物を決めずに作ると、棚はできても使いにくくなります。

高い棚は家族全員の共用収納にしにくい

棚板下面が約2240mmなので、わたし以外の家族が普段から出し入れする場所にはしていません。
トイレットペーパーの補充など、必要な時は私が取る使い方です。

毎日使う物は、座った状態や立った状態で手が届く収納へ置いた方が扱いやすくなります。
扉上棚は、使用頻度の低い軽い物や予備品を置く場所として考える方が無理がありません。

棚上のほこりと収納物の落下を考える

高い棚は目に入りにくいため、棚板や収納物の上にほこりがたまっても気付きにくくなります。
箱やケースへまとめる場合も、定期的に下ろして掃除できる重さにしてください。

現在の棚には、手前側の落下防止用の桟を付けていません。
約5年間落下はありませんでしたが、これから作るなら、家族構成や地域の地震リスクに合わせて低い立ち上がりや収納ボックスを検討します。

頭上のトイレ収納で確認すべき安全条件は?

頭上へ棚を付ける場合は、見た目より固定先と収納物を優先します。
特に、壁下地、アンカーの条件、落下時の危険の三つを確認してください。

壁下地へ固定できる場所を優先する

石膏ボードだけへ普通の木ネジを入れても、十分な固定にはなりません。
下地探しを使い、木製または鋼製の下地へ固定できる位置を優先します。

下地へ固定できない場所で石膏ボード用アンカーを使う場合は、壁の厚さとアンカーの対応条件を確認してください。
石膏ボード工業会の資料でも、専用アンカーの施工方法と荷重制限へ従い、可能な場合は下地へ取り付けることが案内されています。

今回使用したアンカーの種類と許容荷重は不明です。
写真だけを見て同じアンカーを選んだり、「10kgまで載せられる棚」と判断したりしないでください。

重い物や割れ物を頭上へ置かない

高い棚へ置く物は、軽く、落ちても大きなけがにつながりにくい物を中心にします。
ガラス容器、大きな洗剤ボトル、重量のある工具などは低い場所へ移した方が安全です。

総務省消防庁の家具類の転倒・落下対策でも、重い物を下へ収納し、上から物が落ちる危険を減らす考え方が示されています。
トイレは逃げる場所が限られるため、扉付近へ落ちて動線をふさぐ物も避けます。

完成後も定期的にビスと棚板を確認する

完成時に動かなかった棚でも、壁の状態や収納量は変わります。
掃除の時に、棚板の反り、受け桟の浮き、ビスの緩み、壁紙や石膏ボードの割れを確認してください。

異音がする、棚板が下がる、ビス周辺が崩れる、受け桟と壁に隙間ができる場合は、収納物を下ろして使用を止めます。
固定方法を判断できない場合は、無理にビスを追加せず、施工経験のある人へ確認してください。

壁に穴を開けられない場合はどうする?

賃貸住宅や壁下地を確認できない場合は、固定棚にこだわる必要はありません。
収納量、設置スペース、取り外しやすさから、市販の方法を選べます。

方法 向いている条件 注意点
突っ張り棚 軽い予備品を少量置きたい 対応幅、設置面、メーカーの耐荷重を守る
突っ張り棒+棚板 奥行や見た目を調整したい 棒の回転や棚板のずれを防ぐ工夫が必要
ディアウォール・ラブリコ 床と天井の間に柱を立てられる 天井の強さ、製品の施工条件、定期的な緩み確認が必要
便器上の置き型ラック 壁へ固定せず収納量を増やしたい 便器、給水管、コンセント、掃除との干渉を確認する

壁へ小さな穴を開ける場合でも、賃貸住宅では契約内容によって扱いが変わります。
国土交通省の原状回復ガイドラインを参考にしつつ、実際には賃貸借契約と管理会社の説明を確認してください。

DIY固定棚と市販収納はどちらを選ぶ?

持ち家で下地を確認でき、空間に合わせた寸法が必要ならDIY固定棚が有力です。
壁を傷付けたくない、工具がない、固定強度を判断できない場合は、市販の突っ張り棚や置き型収納から選ぶ方が進めやすいでしょう。

  • 左右の壁に合わせて無駄なく作りたいならDIY固定棚
  • 賃貸で壁へ穴を開けにくいなら突っ張り式
  • 収納量と扉が必要なら市販の便器上ラック
  • 壁の材質や下地が分からないなら、固定棚の施工をいったん止める

DIYは、必ず市販品より安くなるわけではありません。
棚板、工具、アンカーをすべて新しく買う場合は、市販収納の方が安く済むこともあります。

一方で、余り材があり、左右の壁に合う寸法が市販品にない場合は、DIYの利点が大きくなります。
今回の棚は、その条件に合ったため費用をかけずに作れました。

DIYトイレ収納のよくある質問

最後に、今回の実例をそのまま流用しにくい点へ短く回答します。

奥行250mmあればトイレットペーパーを置ける?

収納する袋やケースの実寸を先に測ってください
今回使っているトイレットペーパーの袋や清掃用品は、奥行250mmの棚へ置けました。
商品の袋や収納ケースによって大きさが違うため、250mmを共通の正解にはせず、実物の奥行に出し入れの余裕を足して決めてください。

パーティクルボード系の棚板でも使える?

使えますが、端部とビスの固定方法に注意が必要です
今回の棚板は切断面からパーティクルボード系と思われ、約5年間使えています。
ただし製品ごとに芯材と強さが違い、木口は水分や欠けの影響を受けやすいため、棚板の製品表示、支持間隔、指定される固定方法を確認してください。

石膏ボードアンカーだけで棚を固定できる?

アンカーだけで判断せず、壁と荷重の条件を確認します
石膏ボードの厚さ、アンカーの種類、施工方法、棚の張り出し、収納物の重さによって条件が変わります。
可能な場所では下地へ固定し、アンカーを使う場合はメーカーの施工条件と許容荷重に従ってください。

手前に落下防止の桟は必要?

頭上へ物を置くなら付ける方向で検討します
現在の棚には落下防止の桟がなく、約5年間落下はありませんでした。
しかし地震や収納方法は家庭ごとに違うため、これから作る場合は低い桟、滑り止め、収納ボックスなどで手前へ動きにくくする方が安心です。

トイレ収納棚をDIYする前に高さと固定方法を決めよう

扉上の収納棚は、狭いトイレの床をふさがず、使っていない空間を収納へ変えられます。
今回の幅750mm、奥行250mm、厚さ18mmの棚は、余り材を使って実質0円で作り、約5年間使ってきました。

一方で、高さ2240mmは誰にでも使いやすいわけではなく、現在の収納量10kg未満も耐荷重を示す数値ではありません。
実例の寸法だけを真似せず、扉の動き、使う人の手の届き方、壁下地、収納物、落下防止を確認してください。

最初に行うことは、収納したい物を並べ、設置場所の幅・奥行・高さと扉の動く範囲を測ることです。
その条件が決まれば、固定棚、突っ張り棚、市販ラックのどれが自宅に合うか判断しやすくなります。


次に読む記事